サラリーマン時代の仕事
よく、マイナーなリンクを見つけましたね。
けど、面白い内容ではないので、読み飛ばしてくださいね。
僕は日本にいた最後の4年間を、某外資系医療メーカーで手術用医療器具の営業をしていた。
手術用医療器具と言っても、手術用の糸から、人工関節、滅菌装置、薬等色々あり、僕は、血管内手術用具を取り扱っていた。
「血管内手術」と言っても何?という人がほとんどだと思うので、簡単に説明すると、カテーテルと呼ばれる細い管を使って、
血管の中から血管系の病気を治す先端医療の1つなのだ。簡単すぎたので、もう少し説明しよう。
人間は年を取るに連れて、喫煙・ストレス・運動不足や食生活などが影響し動脈硬化を起こしてくる。
動脈硬化とは血管が硬く狭くなり、最終的には詰まったりするのだ。そうなると、その先に十分な血液を供給できなくなり、問題が生じる。
心臓の血管で起きたら心筋梗塞や狭心症になるし、脳の血管で起きたら脳梗塞等になる。
下半身の血管で起きたら、長い距離が歩けなくなるし、腎動脈で起きたら、次第に腎が機能しなくなる。
生活習慣病とも言われ、日本でも食生活の欧米化、高齢化で、残念ながら患者がどんどん増えているのが現状で、
以前であれば、開胸手術や開頭手術等外科的な大規模な手術が必要だった。
これが血管内手術だと、足の付け根など皮膚に近い動脈に、太い注射の様な物で外部との出入り口を作り、
そこをルートにして、狭く問題になっている(脳や心臓・腎臓・足等の)血管に対して、先端に風船がついている非常に細い管を持って行き、
問題の細くなっている部分を風船で膨らまして治療するのだ。
ただ、一度細くなっている病変部は、風船を閉じると、すぐに元の狭くなった状態に戻ろうとする事も多いので、
追加的に、「ステント」と呼ばれる金属制の筒状の補強器具を置く事も多かった。
一歩間違えれば、やはり危険な手術ではあるが、患者の負担としては検査感覚で出来、
製品の進歩と研究が進み適応となる病変が増えてきている。
他にも、肝臓癌などの悪性腫瘍の治療としても血管内治療は確立されている。
腫瘍に栄養を送っている動脈に対して、選択的に細い(ストロー状の柔らかい)管を持っていき、
局所的に抗癌剤を流し、その後動脈を一時的に詰めて癌細胞を壊死させる手技は一般に広く行われている。
又、破裂したらくも膜下出血を起こし、後遺症が残る危険性が高い、頭の中の動脈に出来る脳動脈瘤(血管のこぶ)。
その脳動脈瘤(こぶの部分)に対して血管の中からプラチナ製のコイルを詰めてあげることにより、
こぶに血圧がかからなくなり破裂を防ぐ手技等もある。そのコイル等も扱っていた。
左) 学会での展示ブースにて 後ろでウォーと叫んでいるお猿がKAPPAです。 右) Award Partyで賞をもらった時の写真
仕事内容は、大学病院や国公立、赤十字病院等の血管内手術をされる医者に対して、製品の紹介をしたり、
手術の前に製品の使い方などを説明したり、手術に立ち会ったりしていた。
訪問していた診療科も、体全体の血管だったので、
循環器内科、消化器内科、脳神経外科、消化器外科、心臓血管外科、放射線科、泌尿器科、小児科と多かった。
朝から晩まで、携帯電話で先生や代理店、社内と連絡を取りながら、車を乗り回して先生(医者)の所に訪問したり、
連日手術の立会いをし、時には緊急手術で呼ばれたりと忙しい日々であったが、今では懐かしく感じる。

左) 大阪の心斎橋に会社がありました。難波神社の前辺り 知っている人いるかな?
右) 20階のオフィスから見る景色が好きでした。 これは、キタ(梅田)方面を見ている所です。 ちなみに携帯電話で撮影した画像です。十分ですね
2005年4月30日
KAPPA