オーストラリア自転車で大陸横断 〜ナラボー平原越え〜

8日目 1999年4月24日

夜中の2時半頃、目が覚めた。雨が降ってきたのだ。
テント内で雨を迎えると、テントに雨粒があたりパチパチと音を鳴らすので、目が覚める。
テントの中で、雨が降り始めたなーと感じるのは久しぶりだ。
結構本格的に降りだした。そして雷も・・・。
1回だけ、間近で稲妻と共にゴロゴロと音が鳴ったのでヤベーと思った。
「どーせ雷が落ちるんやったら、死ぬ瞬間がわからん様に、一瞬でお願いします」何て考えたりして。
その後、小降りになり止んだが、又、3時半と5時に降った。
そのたびに出発時間までには止むだろうかと願いながら時計を見た。
「本降りの中、走るのは嫌だなー。けど、何もないこんな所で泊まっても、水は尽きるし、意味ないし。」

朝起きた時は、小降りになったり、やんだり。
「本降りになったら、Balladoniaで泊まろう!」というフミの提案に俺も納得して出発。
10分位したら、降りだした。レインコートは着ていたし、リアバックのレインカバーもかけていたので、そのまま走り続けた。
このまま1日雨との格闘かなーと心配もしたが、10分程で止み、その後は青空が雲と雲の隙間に見えるようになった。 

Balladoniaに着く前からすごく腹が減っていて、着いたらchipsと牛乳をlunchにしようと思っていた。もちろんその通り楽しんだ。
しかし、ここのroadhouseは両方向共に200km離れている、ナラボーでも特に陸の孤島状態だからなのか、foodなどの値段が高い。
もともと、ナラボー料金なのは分かるが、そのナラボー料金よりもさらに高いのだ。
例えば、Chipsはナラボー料金で$2位なのに、$2.2 コーラの600mlも$2.2 牛乳1Lも$2.2やったかなー。

おまけに、「水(drinking water)はあげれません」 と丁寧に店の入り口に張り紙してあるのだ。これは困った。
Norsemanまでの道に、water tankもない。けど、水は必要だ。だから、トイレの水を頂くことにした。
「飲み水としては、適していません」と壁に貼ってあったが、水が無いよりはましだ。
それを2L(牛乳パック)が2つ、1、6Lと1,5Lのペットボトルに入れ(計7.1ltの水)、600mlのボトルに買った牛乳を入れて出発した。

Balladonia に着く手前から、hillyになってきて、午後からは、hillyな道が続く様になった。
平原、草原地帯は終わり、木に囲まれた道になってきている。

フミと一緒に走って2日目。
Andy(タスマニアで一緒に走ったドイツ人)と走った時は、俺の経験不足というのを差し引いても、走るスピードに大きな違いがあった。
けど、今回、今日はお互い自分のペースで走ったのだけど、それでも基本的なペースに差がないのだ。
これが一般の日本人チャリダーのスピードなのか、本当にペースが合うのか分からない・・・。
けど、チャリダーと一緒に走る機会が再び訪れ、全く違う印象を持つことが出来て嬉しい。

今日、最後22km弱の工事区間が合った。
これが1日目にあったhideや、オージーのチャリダーが言っていた9km車に載せられて移動しなくてはいけなかった工事中の場所なのだろうか?
そうだとすると、俺達は走れた事になる。そして、そうだとすると、ナラボーを完全走破した事になる。そうであって欲しい。明日もhillyという噂。
けど、頑張って走ってNorsemanに行くぞ! 5:30に着いたと思っても、西オーストラリア州時間では4時になるんだから、ありがたい。
Norsemanに着いてしたい事と言えば、肉を食べたい。だから、明日スーパーが開いていたら、肉を買ってステーキにしようと思う。
あと、ワインかビールを買って、フミと二人で「ナラボー越えおめでとう祝賀会」をキャラバンパークでしたい。

荷物が本当に減ってきた。食材を多く運んでたんだーと感じる。
ナラボーの前の数ヶ月って、こんなに荷物少なかったっけーと思うぐらい、軽量になってきている。

今日も夜、campfireを囲んで話をした。
フミはホンダ技術研究所に働いていたので、車の開発についての話をよく知っていた。俺もすごい興味のある分野なので楽しかった。
10時になって寝る事に・・・





2005年9月11日
KAPPA 編集