「日本で感じていた子育て」
日本で、二人の子供を産み、育ててきて感じていたことを書いてみようと思う。
とにかく、いつも一人で子育てしているように感じていた。夫に言わせると、「充分に子育てに参加してるよ!」と、言うが、私にはそのように感じたことがあまり無い。
夫が、日本でサラリーマンとして働いている以上、一日の中での仕事の占める時間というのが、とてつもなく長い。
うちの場合は、基本的には週末と、ウィークディに1度か2度、夕飯を一緒に食べる程度で、帰宅後や週末も自宅で仕事をしていることが多かった。
夫は、こんなに子煩悩な人なのかと、驚くほど子供たちに対して、やさしくよく面倒も見てくれていた。
とくに、次男が生まれてからは、長男に対して前よりも、もっと関わってくれるようになった。
けれど、いかんせん仕事に追われると、二人の子供たちを私ひとりで見ていくことになることもしばしばあった。
子供と向き合っていくのは、とてもかわいいのだけど、時々本当にしんどく感じることがあった。
けれど、母親は自分だし、親も近くにいるわけでもなかったので、仕方ない状況だった。
家事についても、本当に全部私の仕事であった。
家の仕事って、無い様で本当は山のようにあるのだが、この仕事も本当は、二人で協力してやっていきたかったなーと、思う。でも、夫は忙しい仕事をしていたので、そしてそのお陰で生活が成り立っていたので、家事の分担なんて勝手なことを言ってるようで、言えなかったように思う。
私は結婚して、生活も子育ても協力してやっていきたいと、結婚前は強く思っていた。
お互いに、適度に仕事をして、自分の時間も持てるような生活をしていきたかった。しかし、実際は家事も、育児も、私一人でしてるような感じだった。
そして、日本独特の、母親が育児や家事のの責任者のように、何かあったら全てが母親の責任になってしまうような重圧感に時々耐えられなくなっていくこともあったように思う。どうして、夫との二人の子供たちなのに、育てるのは私ひとりなのだろう、、、。と、いつも心のどこかにあったように思う。
日本では、このように母親一人きりで子育てをしている人が多いのだ。保育所の待機児童問題など、女性が出産後に社会に再出発しやすい環境は、残念ながら日本は遅れているのだと思う。
そして、専業主婦であっても、地域の育児サークルなど最近になって、いろいろできてきているが、誰しもが入っていきやすく、またそういった情報は、決して多くは無いと思う。だれでも、気軽に毎日でも通えるような、育児のコミュニティーなど、あったらいいなーと、思っていた。
渡豪が決まってから、オーストラリアの育児について調べてみたところ、日本よりものんびり子育てをしているらしい。
そして、ボランティアなどの、集まりで毎日のように、教会などに子連れで集まって、手芸をしたり、粘土遊びをしたりするそうだ。移住してから、私もきっと子供たちを連れて参加させてもらうと思うので、体験していくうちに,日本での子育てを、客観的にみれるようになるのだろう。これについては、日記に書いていこうと思う。
いずれにしても、渡豪して夫が学生になるため、今までよりもきっと家族で過ごす時間が増えるのが、本当にうれしいことだと思う。やはり、日本で仕事をしてお金も大切であるけれど、私は、家族とともに過ごす時間のほうが、大切だと考えている。だからこそ、夫の渡豪という決断に、ためらいつつもOKをだしたのかもしれない。
2004年11月 SUMIN