2人で2ヶ月36万円の旅 〜ユーラシア大陸横断バックパッカーの旅〜


第9話 ルーマニア     (皆既日食 in ブカレスト編)


ブルガリアから、夜行国際列車でブカレストに到着した。
ブカレストに来た理由は、「皆既日食」を見るためである。
ブカレストに着いて直ぐに安宿を探した。

ブカレストは、非常に気温(湿度も)高く、エアコンのついていないホテルの部屋にいるのが耐えられず、
何度もホテルの下のBarに行き、クールダウンしていた。
私たち以外の客も同じように、Barへ降りてきては、飲み物を飲んだりして過ごしていた。
何度かBarに行っていると、日本人数名が集まって話をするようになった。
アフリカを旅し、マラリアになった事を話していた女の子。今回の皆既日食の為に、、臨月の奥さんを日本にほったらかして来てしまった会社員。
会社を皆既日食を見る為に辞めてきてしまった人など、色々な人が居た。
何度がBarで顔を合わせるようになり、「みんなで皆既日食を見に行こう!」と、いうことになった。


      

) ニコラエ・チャウシェスクが権力を誇示するために作らせた宮殿です。当時「国民の館」として使われていた。
           床面積の広さはペンタゴンに次いで世界第二位の広さを持つ建造物だそうです。

)ブカレスト市内の街並みです。


1999年8月11日14時ごろが、「皆既日食」が見れるという情報があったので、できるだけきれいに空が見える公園に行くことになった。
向かった公園には、既にすごい人が来ていて、今か今かと待ち構えていた。
TVカメラもスタンバイされており、「すごいことが起こるぞ!」と、いう物々しい雰囲気を感じた。


       

)公園では、多くの人々が皆既日食を待ち構えていました。

中・右)少しずつ太陽に月が重なり始めました。それと同時に
気温もぐーーーと、下がり始めました。



皆既日食の30分くらい前になってくると、様子が少しづつ変わってきた。
太陽が少しずつ欠け始めたのである。この日は、じりじりと良く晴れた日だったのだが、何となくひんやりとしてきた。
そして、同時に少しずつ暗ーくなってきた。ゆっくりと、月が太陽に重なっていくのをかなり長い間見ていた。
そして「その時」は、やってきた。14時05分、ついに完全に月と太陽が重なった。
あたりは、まるで夜のように薄暗くなった。何ともいえない感動!



      

とうとう太陽に月が重なりました。周りからは歓声があがりました。
本当に、感動した瞬間でした・・・。




たった2分間であったけれど、地球の力を感じて言葉を失った。感動のあまり目頭が熱くなるのを感じた。
一緒に来ていた女の子は、感動のあまり涙を流していた。

ちなみにこの「皆既日食」を、kappaと見ることが出来た時には、kappaは改めて今後の人生、私とともに生きていくことを考えると言っていたが、
日食の後kappaに、「結婚相手として合格したよ!おめでとう!!」と、言われたけれど、何とも複雑な気持ちなので素直には喜べなかった。
ここまでの旅行そのものを、試されていた気がしたからだ。
でも、何はともあれ目標であった日食を二人で体験できたのはとても貴重だと思う。
この不思議な体験をしたくて、はるばる日本から多くの人々が来るのはとてもよく分かる。
人生のうちにもう1度くらいは「皆既日食」に遭遇してみたいものである。

この後、一緒に行った仲間と中華料理を食べて解散となった。 そして、F1観戦のためハンガリーに向かうことになった!!






2005年10月3日
SUMIN 編集