2人で2ヶ月36万円の旅 〜ユーラシア大陸横断バックパッカーの旅〜
第2話 中国 (北京〜フフホト〜ウランバートル)
北京駅から、まずは内蒙古自治区のフフホトを目指すことになった。1泊2日の寝台列車の旅。
その電車内で、車掌のアルバイトをしている中国の国立大学生のチャイニーズの男の子と出会った。
その子は、大草原ツアーの勧誘に来た。そして、私たちの旅のスケジュールを話すと、フフホトに着いてから
2日後ぐらいにしか、ウランバートル行きの列車は来ないというのだ。
そして、そのチケットもなかなか取れないらしい。そこでKappaが、大草原ツアーに行くから、ウランバートル行きのチケットを
何とか手に入れられるようにしてほしいと、頼み込んだ。
そしたら、快く承諾してくれた。

左)フフホトまでの車内で出会ったこの彼のお陰で、ウランバートルまでのチケットを手に出来ました!!
右)やっと手に出来た、ウランバートルまでのチケット!!
フフホト駅に到着し、車掌の男の子と、ツアーオフィスに向かった。
結局、3時間もの交渉の上、ウランバートル行きのチケットを入手することが出来た。
そして、翌朝、約束の大草原ツアーに行くことになったのである。
ホテルの下に、小さなワゴン車が止まっており、ワゴンに乗り込み出発することになった。
そのワゴンには、私たち以外に、韓国人の母息子のペア、香港人の雪ちゃん(私が勝手に呼んでいた。20代前半)と、その彼氏(多分40代)。
そして、アルバイトのツアーガイドの小壮(シャオチャン)という22歳の大学生の男の子!結構若い人も多いメンバーで出発。
その車内、韓国人の親子は、ハングル語。その息子は大学生で、彼女が日本人ということで多少日本語が話せた。
そして、雪ちゃんと彼氏の間では英語。
彼のほうの母国語は北京語、雪ちゃんは広東語なので、コミュニケーションは英語になる様だ。
私たちは、もちろん日本語。
同じアジア系の顔をしているのに、言語がそれぞれ違って面白かった!!
唯一、同性の雪ちゃんは日本のことをよ〜く知っていた。特に、ジャニーズ系の話になると目がキラキラしていた。
ちょうどその頃、石橋貴明が、鈴木保奈美と再婚(略奪愛)したことがゴシップになっていた時期で、雪ちゃんが怒っていたのを覚えている。
アイドル好きなのに、彼氏はどう見ても中年のおじさんってのが、また面白い!!
フフホトの町を抜け、2時間ぐらい道の悪い山道をひたすら走っていった。
その道中、トイレタイムがあった。
ここで驚いたのは、地平線まで見える様な、木の一本も無い草原の真ん中にワゴンが停車した。
そして「、ワゴンから左は男、ワゴンから右は女に分かれて、あとは草原のどこでもいいからその辺でどうぞ!!」と、言われた。
若い男性が何人かいたので、香港人の雪ちゃんと見張りを交換しながら用を足したのを覚えている。
中国やモンゴルに行くにあたり、トイレ事情が最も心配な事のひとつだった。しかも、青空の下、草原の真ん中でなんて!!
今、思えば貴重な経験である。
そして、目的地のパオ(yaotu)に到着し、昼食にミルクティー、羊肉のボイル、いくつかの中華料理を食べた。
そして、特に何があるわけでもない草原をKappaとともに、ブラブラ歩いた。
自分の中にあるつまらないものさし、価値観など、そんなものこんな大自然を目の前にすると本当にちっぽけに感じてしまう。
細かいことにこだわる事自体がつまらないことに感じてきた。
本当に、何にもない大草原、馬や羊たち、そして宿泊するパオ!あとは、地平線が360度広がっていた。

左)夕暮れの景色!!限りなく続く大草原・・・感動です♪
中)若かった私達!!漢民族の衣装です!!
右)ツアーメンバーと1枚。この写真の後、飲み会になりました!!
その晩、ガイドの小壮ちゃんが夕食の時に、乾杯をしようと言ってきた。
実は、これがとんでもない飲み会の幕開けだった。
乾杯で飲んでいたお酒は、「日酒」といって、アルコール50%! ある意味、狂い水のような酒で、小壮とKappaは何度か乾杯を繰り返すうちに、狂い始めた。
この国では、乾杯の際、杯の酒を一気に飲み干すのが礼儀らしい!そして、寒い国の男性は酒が強い!!
Kappaは、4杯目ぐらいから目つきが変わり、8杯目ぐらい飲んだ後には、呂律が回らず・・・
最終的には、kappaと小壮が、大声で騒ぎながら、草原の中を千鳥足で歩いていた。
その晩、kappaから今まで聞いてなかった告白をパオの中でされたのであった。
「この旅行が終わって、帰国した後しばらくは日本で働くけれども、近い将来は海外で生活したと考えている。
そして、私との結婚もハンガリーでの皆既日食を二人で見ることが出来たときに考えたいと思う。」と、言われた。
と、言う事は、「この人と一緒にいたら、今後は海外に行くってことか?皆既日食をクリアしないと結婚相手としては、考えられないということなのか?」
いずれにしてもショックだった。私が、この貧乏旅行になじめなければ、kappaとの今後の関係は継続できない。
でも、継続できたとしても将来は日本にはいられない・・・。とんでもない人を好きになってしまった・・・。
やはり、オーストラリアと、日本とで離れて暮らしている間にkappaは変わってしまったのか・・・。
「この人と、今後の人生を一緒に歩いていけるのだろうか?」と、フフホトの大草原の中で、傍に居るkappaがはるか遠くにいる気がした。
次の日、フフホト市内に戻り市内観光をした。五重塔、寺などを観光した。
そして、ホテルに戻りツアーのメンバーと別れ、ウランバートルへの準備をしたのであった。

右)フフホト駅の前にあった食堂の人たちと記念写真。この食堂に毎食通いました。
左)その奥さんに小龍包の作り方を教えてもらいました。こうした、現地の人との
出会いって、自由旅行の特権ですよね〜!!
ウランバートルへの列車は、夜間出発で一晩電車の中で過ごした。
そして、モンゴルとの国境近くの駅、エレンホトという駅で約11時間も足止めを食った。
と、いうのも国際列車である為、中国の列車の車輪から、モンゴルの列車の車輪に乗せかえるのだ。
この間、乗客は列車で缶詰状態。また、国境近いので、列車内のトイレまで封鎖されてしまうので(密入国を防ぐためです)、大変な時間だった。
走り出してすぐに、次の駅でまた4時間待たされた。
とにかく時間ばかりかかった。そして、電車で初めて国境を越えたのだが、夜中の国際列車のイミグレって、結構緊張した。
まず、聞きなれないモンゴル語!そして、寝台までチェックされたから・・・。何か怖かった!!
そして、長い長い国境越えを果たし、次の日の昼過ぎに、モンゴル、ウランバートル駅に到着したのであった!!
〜つづく〜
左)列車の車輪を交換しているところです。モンゴルの車輪の上に車体を乗せ換えている所です。
右)内モンゴルの風景です。草原と青空とてもきれいでした♪
2005年8月7日
SUMIN 編集